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2024.12.09

冬場のマイカー点検整備で安心・安全なドライブを! ~自動車整備士がオススメする7つの重要項目~

みなさん、こんにちは!

 

秋から冬になるのが早い!

体がついていかないです…

実は人間同様に自動車も急な冷え込みに弱いんです。

 

冬の季節がやってくると、路面が凍結したり、降雪による視界不良が発生したり

ドライバーにとって厳しい条件が増えます。

 

特に雪国や寒冷地では、冬季特有の気象条件に適応するための車両整備安全運転を守るためには

定期的な点検と整備が重要です。

 

この記事では、自動車整備士がオススメする「冬季点検整備項目」を7つにまとめてご紹介します。

これらの整備を行うことで冬のドライブをより安全に、そして安心して楽しむことが出来るでしょう。

 

 

1. 冬場の点検整備7項目

 

1.タイヤの点検と交換

冬の路面は雪や氷で滑りやすいため、タイヤの状態が命に直結します。

スタッドレスタイヤやスノータイヤを正しく装着することで、路面へのグリップ力が向上します。

 

・タイヤの摩耗確認

スタッドレスタイヤも溝の深さはとても大事です。

溝が浅いと雪の上や凍結路での効果が大幅に低下します。

 

整備工場では溝の深さを測定し、交換が必要か判断してもらい

必要なら交換しましょう!

 

・空気圧調整

寒冷地ではタイヤの空気圧が下がりやすいので、適切な空気圧を維持することが重要です。

空気圧が適正でなければ、タイヤの性能を発揮できず、燃費にも悪影響を与えます。

 

 

2.バッテリーの点検

寒い時にはバッテリーの性能が低下しやすなります。

エンジンが始動しないトラブルを防ぐために、バッテリーの状態を定期的に確認しましょう。

 

・電圧測定

バッテリーが正常な電圧を保っているかを確認します。

整備工場では専用のテスターを使用して電圧と容量を測定します。

 

・バッテリーの状態チェック バッテリー

端子に錆や汚れが付着していると、接触不良になってしまいます。

端子を清掃し、必要に応じて保護剤を塗布しましょう。

 

 

3.冷却水(不凍液)の確認

冷却水(不凍液)は、エンジンを適切な温度に定めるための重要な役割を果たします。

特に冬場は冷却水が凍結するとエンジンや冷却系統にダメージを与えるので

事前の点検が重要になってきます。

 

・濃度チェック

冷却水には適切な濃度の不凍液が含まれています。

不凍液は凍結を防ぐだけでなく、エンジン内部を錆びたり腐食から守る役割も果たします。

整備工場では専用の濃度計を使い、不凍液の濃度が適正な範囲内(通常は30%~50%程度)にあるかを確認します。

 

濃度が低すぎる場合、冷却水が凍結するリスクがあり

エンジン内部や冷却系統を破損させる原因となるため、必要に応じて濃度調整を行います。

 

・冷却水の交換サイクルを守る

冷却水(不凍液)の点検と整備をしっかり行うことで、エンジントラブルや冷却系統の故障を防ぎ

冬場でも安心して車を使用することができます。

特に寒地や厳冬期に運転する予定がある場合は、プロの整備士に点検を依頼し万全な状態にしておきましょう。

 

 

4.ワイパーとウォッシャー液の点検

冬の降雪や凍結で視界を確保することはとても重要です。

ワイパーの劣化は事故につながる可能性を秘めています。

 

・ワイパーブレードの確認

ゴム部分が劣化していないかワイパーブレードを点検し、

ひび割れや摩耗が見られる場合は交換が必要です。

 

・ウォッシャー液の補充

冬場の使用を想定し、凍結防止剤入りのウォッシャー液を使用することをオススメします。

通常のウォッシャー液ではフロントガラスが凍結し、前方の視界を塞いでしまう可能性があります。

 

 

5.ブレーキシステムの点検

冬場は路面が滑りやすいため、ブレーキシステムの性能がとても重要なります。

正しく整備されたブレーキがあれば、急停止が必要な状況でも安心でしょう。

 

ただし、急ブレーキはスリップの恐れもあります。

車間距離を十分に取り、安全運転心がけましょう。

 

・ブレーキパッドの摩耗確認

ブレーキパッドがすり減っていたり、ローターが損傷している場合は制動力が低下します。

整備工場ではこれらの部品の厚みや状態を測定し、必要なら交換を勧めています。

 

・ブレーキオイルの交換

ブレーキオイルは吸湿性があるため、時間が経つと劣化し性能が低下します。

特に寒冷地ではブレーキオイルが凍結する可能性があるため、正しい種類と状態のものを使用してするること。

劣化しているブレーキオイルは交換をオススメします。

 

 

6.エンジンオイルとフィルターの点検

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・冷却・クリーニング機能を担っています。

特に冬場は低温時の粘度特性が重要で、正しいエンジンオイルを使用することで始動性が向上します。

 

・低温に適したオイルの使用

寒冷地では、低温でも硬くならない低粘度オイル(例:5W-30や0W-20など)が推奨されます。

適切なオイルを選ぶことで、冬場でもスムーズなエンジン始動を確保できます。

 

・オイルフィルターの交換

エンジンオイルを交換する際は、フィルターも同時に交換することが一般的です。

フィルターが詰まっているとエンジンオイルの循環に影響を与え、エンジンの性能を低下させます。

 

 

7.ヒーターとデフロスターの動作確認

冬のドライブでは、車内の快適さと視界の確保が重要です。

ヒーターやデフロスターが正しく機能していないと、ガラスの曇りや凍結を防げず、危険な状況を招いてしまいます。

冬のドライブで最も重要な項目かもしれません。

 

・ヒーターの動作確認

エアコンの暖房機能が正常に動作しているか確認します。

ヒーターコアやサーモスタットの不具合が原因で十分に暖かくならない場合があります。

その際は整備工場で修理や交換を行い、快適な室内環境を確保しましょう。

 

・デフロスターの確認

フロントガラスやサイドガラスの曇りや凍結を解消するために、デフロスターの動作もチェックが必要です。

送風口が詰まっていないか、エアフローが適切に出現するかを確認し問題があれば早めに対応しましょう。

 

・曇り止めケミカルの使用

曇り防止効果のあるケミカル剤を併用するのも効果的です。

これにより、窓ガラスの視界をさらにクリアにできます。

 

 

2. 冬場の整備点検の重要性

 

冬の点検整備は、修復トラブル予防に留まらず、命を守るための重要なステップです。

冬特有の厳しい気象条件に適応するためには、車両が常にベストな状態であることが求められます。

特に寒冷地では、次のような理由から定期点検が必要になります。

 

1.安全運転を確保するため

冬は雪や氷で滑りやすい路面、視界不良、凍結など、さまざまな危険性が増加します。

タイヤやブレーキ、デフロスターの整備によって、車両がこれらの条件に適切に対応できることがとても重要になってきます。

 

2.事故のリスクを軽減するため

低温下ではバッテリーの性能低下やエンジンオイルの硬化が早くなり

これが原因でエンジン始動が困難になることがあります。

また、冷却水の凍結によるエンジン損傷など、大きなトラブルに発展する可能性もあるため、事前の点検が必要です。

 

3.快適なドライブを実現するため

ヒーターやデフロスターが正常に動作していることで、車内の快適性が保たれます。

また、ワイパーやウォッシャー液の整備により、視界の確保が可能になりドライバーのストレス軽減にもつながります。

 

 

3. 冬場の整備点検は専門家にお任せを

 

冬季の車両点検は、専門の知識や道具を持った整備士に依頼するのが安心です。

自動車整備工場では、各項目を細かく点検し、必要に応じて交換や修理を行います。

 

チェーンやスノーブラシ、スコップなどの冬季用車載アイテムのアドバイスも受けられます。

自分自身で確認できる項目もありますが、技術や経験が必要な部分については必ずプロに相談しましょう!

 

 

まとめ

 

冬場の車両整備点検は、安全で快適なドライブのために欠かせないものです。

今回ご紹介した7つの点検項目をしっかりと実施することで

凍結や降雪など厳しい条件下でも安心して運転することができます。

 

特に冬用タイヤの装着や冷却水のチェック、バッテリーの点検は見落とされがちですが、

冬のトラブルを防ぐために重要な要素です。

 

さらに、ヒーターやデフロスターを整備することで、快適な車内環境を実現できます。

 

冬のドライブを安全で快適に楽しむためにも、ぜひ工場での点検を計画してみてください。

車両が万全の状態であれば、冬の景色や旅行もより楽しいものになります。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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