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2026.05.18

自動車整備士の仕事内容と向いている人の特徴を現場目線で解説

「整備士って実際どんな仕事?」就職前に知っておきたいこと

 

自動車整備士という仕事に興味はあるけれど

「実際に何をするのか」

「自分に向いているのか」がよくわからない——そう感じている方も多いのではないでしょうか。

 

求人票を見ても「点検・整備・修理」としか書いていなかったり

「きつい仕事」というイメージだけが先行していたりして

踏み出せないでいる方もいるかもしれません。

 

この記事では、自動車整備士の具体的な仕事内容から1日の流れ、向いている人の特徴、年収、将来性まで、現場のリアルを踏まえながら解説します。

 

▪️この記事でわかること▪️

 

  • 自動車整備士が毎日どんな仕事をしているか
  • 現場での1日の流れ(朝〜夕方まで)
  • 向いている人・向いていない人の特徴
  • 資格とキャリアアップのロードマップ
  • 年収・待遇と将来性の実態

 


自動車整備士とはどんな仕事か?基本をおさえよう

車の「お医者さん」としての役割

自動車整備士とは、車の点検・整備・修理を専門に行う国家資格を持った技術者のことです。

よく「車のお医者さん」とも表現され、車の調子が悪いときに原因を探って直すだけでなく

健康診断にあたる定期点検も担います。

 

私たちが日常的に乗っている車には、エンジン・ブレーキ・電気系統・タイヤなど数万点に及ぶ部品が使われています。

それらが正しく機能しているかを確かめ、異常があれば修理や交換を行うのが整備士の役割です。

 

車は人の命を乗せて走る機械です。整備士の仕事は、事故を未然に防いで社会の安全を守るという大きな使命を持っています。

 

整備士にしかできない3つの仕事

自動車整備士の仕事は、大きく「点検整備」「分解整備(特定整備)」「緊急整備」の3つに分けられます。

これらは国家資格を持つ整備士だけが行える業務です。

 

① 点検整備

 

車を安全に走らせ続けるための定期的な検査です。

ブレーキの利き具合、タイヤの摩耗、エンジンオイルの状態、ライトの点灯など、数十項目をひとつひとつ確認していきます。

自動車を持つ人は法律で定められた「車検(新車購入後3年目、以降2年ごと)」や「法定点検(年1回)」を受ける義務があり、整備士はその最前線を担います。

 

② 分解整備(特定整備)

 

エンジンやブレーキなど、車の走行に直接関わる重要な部品を分解して修理・調整する作業です。

高度な技術が必要なため、1級または2級の自動車整備士資格を持つ人のみが実施できます。

また、国が認定した整備工場(認証工場・指定工場)でしか行えません。

 

③ 緊急整備

 

走行中にエンジンが止まった、事故で車体が破損したといった緊急事態への対応です。

迅速に原因を特定し、修理または安全な場所への搬送手配まで行います。

スピードと正確さの両方が求められる、整備士の腕が試される場面です。

 

よくある誤解「修理だけじゃない」——接客・説明もある

「整備士=工具を持って黙々と作業する仕事」というイメージを持つ方も多いですが、実際は接客も大切な仕事のひとつです。

 

お客様から車の状態を聞き取り、点検の結果や修理箇所をわかりやすく説明し、今後のメンテナンスをアドバイスする——これらはすべて整備士の業務です。

車の知識だけでなく、お客様に寄り添うコミュニケーション力も求められます。

 


現場リポート|自動車整備士の1日の流れ

ここでは、一般的なカーディーラーで働く整備士の1日を紹介します。

職場によって多少の違いはありますが、おおよその流れはこのようなイメージです。

 

午前の仕事(朝礼〜午前の整備作業)

時間 内容
8:00 出勤・着替え。作業服に着替えてから点呼・朝礼
8:15 作業指示書を確認。その日の担当車両と作業内容を把握する
8:30 整備作業スタート。車検や定期点検が中心
10:00 小休憩(15分程度)。体力を使う仕事なので小まめに休む
10:15 作業再開。部品交換・オイル交換・ブレーキ点検など
12:00 昼休憩。ミスを防ぐため、1台の整備が全部終わってから休憩に入る

 

午後の仕事(午後整備〜退社まで)

時間 内容
13:00 午後の作業スタート。午前に引き続き整備、または別の車両を担当
15:00 小休憩
15:15 整備完了後は上司による確認・検査。問題なければお客様へ納車
17:30 作業日報を記入し退社(繁忙期は残業が発生することもある)

 

繁忙期・閑散期はいつ?残業の実態

整備士の繁忙期は春(3〜4月)と秋〜冬(10〜12月)です。

車検の集中する時期や、冬支度(タイヤ交換)の季節に仕事が増えます。

この時期は1〜2時間程度の残業が発生することがあります。

 

一方、閑散期は比較的余裕があります。

厚生労働省の調査によると、自動車整備士の平均残業時間は月19時間前後(1日1時間以下)とされており、極端に長い職場ばかりではありません。

ただし、職場規模や雇用条件によって差があるため、求人を選ぶ際は残業時間の実態を確認することをおすすめします。

 


自動車整備士の資格とキャリアパス

3級・2級・1級の違いをわかりやすく解説

自動車整備士の国家資格は「3級」「2級」「1級」「特殊整備士」の4種類に分かれています。

級が上がるほどできる業務範囲が広がり、給与にも直結します。

 

資格 できること 特徴
3級 基本的な点検・部品交換 入門資格。働きながら取得可能
2級 ほぼすべての整備作業(分解整備を含む) 現場で最も多い資格。実務の中心
1級 高度な故障診断・後進への指導 最上位。EV・自動運転対応の最前線
特殊整備士 車体・タイヤ・電気装置など専門分野 専門性を深めたい人向け

 

2026年度からは、これまでガソリン・ジーゼル・二輪など種別ごとに分かれていた資格が「総合」として統合される予定で

より幅広い車種に対応できる整備士が育ちやすい環境になります。

 

キャリアアップのロードマップ

整備士としてのキャリアは、以下のような段階で積み上げていくのが一般的です。

【入職】

3級自動車整備士(入職後6ヶ月〜で受験可能)

2級自動車整備士(2年以上の実務経験で受験可能)

自動車検査員(2級取得後、一定の実務経験で受験可能)

1級自動車整備士(最上位資格)

整備主任者・サービスフロント・工場長・独立開業

 

2025年の道路運送車両法改正により、実務経験期間が短縮(2級:3年→2年、3級:1年→6ヶ月)され、若い世代が資格を取りやすくなっています。

 

資格なしでもできる仕事はある?

資格がなくてもできる業務もあります。オイル交換・タイヤ交換・洗車・車内清掃などは、資格なしで働きながら行える業務です。

多くの整備工場では、まず無資格でアシスタントとして働きながら、実務経験を積んで資格取得を目指す「未経験採用」の求人も出ています。

 

※こちらの記事もご覧ください

自動車整備士は未来型スキル!安定と手に職が叶うという可能性の選択

 


自動車整備士に向いている人の特徴5選

「向いている人」の特徴を具体的に見ていきましょう。

競合記事ではこの部分が薄いことが多いですが、進路選びで最も気になるポイントのひとつです。

 

① 手を動かすことが好きな人

整備の仕事は、工具を使って車のパーツを外したり、組み付けたりする作業が中心です。

机の前に座るよりも、体を動かしながらものを作ったり直したりすることが好きな人には、やりがいを感じやすい仕事です。

「手に職をつけたい」と考えている方にも向いています。

 

② 細かい作業・確認作業が苦にならない人

整備には、小さなボルトの締め具合を確認する、数十項目の点検リストを一項目ずつチェックするといった、地道で丁寧な作業が多く含まれます。

「大雑把にやればいい」という仕事ではなく、ひとつひとつの工程を確実にこなせる几帳面さが求められます。

 

③ 責任感が強い人(人の命に関わる仕事)

車は人の命を乗せて走ります。整備士がひとつのミスを見落とすと、走行中の事故につながりかねません。

だからこそ「自分がしっかり確認しなければ」という責任感と使命感を持って働ける人が、整備士として長く活躍できます。

 

④ コミュニケーションが取れる人(接客あり)

先述のとおり、整備士はお客様への説明・アドバイスも担います。

「車に詳しくない人にも、わかりやすく伝えたい」という気持ちがある人は、お客様からの信頼を得やすく、職場での評価にもつながります。

 

⑤ 学び続けることが好きな人(EV・ハイブリッド対応)

自動車の技術は急速に進化しています。

ハイブリッド車・電気自動車(EV)・自動運転システムなど、新しい技術への対応が整備士にも求められています。

「新しいことを覚えるのが苦手」という人には少し厳しい面もありますが、

「最新技術に触れ続けられる」ことをポジティブに捉えられる人には、この仕事の魅力のひとつになるはずです。

 

【比較】向いていない人の特徴も正直に

向いている人の特徴を挙げた一方で、あらかじめ知っておきたい「向いていない人の特徴」もあります。

 

向いていない傾向 理由
完全にデスクワークがしたい 立ち仕事・体を使う作業が多い
大雑把でチェックが苦手 ミスが事故に直結するため精度が求められる
覚えることが嫌い 車の技術は常に進化し、学習が続く
汚れや油が絶対に嫌 作業中はオイルや汚れがつく環境

 

これらが「絶対に無理」という人には少し合わないかもしれません。

ただし「最初は慣れなかったが今は気にならない」という人も多く、やってみないとわからない面もあります。

 

※こちらの記事もご覧ください

自動車整備士に向いている人の特徴とは? 未経験でもわかる適性診断

 


将来性を考えた時に損しない仕事か?

EV・自動運転時代でも整備士が必要な理由

「電気自動車が普及したら整備士の仕事はなくなるのでは?」という疑問を持つ方もいますが、実際はその逆です。

ハイブリッド車やEVには、ガソリン車にはない高電圧バッテリーや複雑な電子制御システムが搭載されており、

これらを安全に整備できる専門技術者の需要はむしろ高まっています

 

2025年の道路運送車両法改正では、自動運転車(レベル3・4)の車検を行う自動車検査員に対し

2029年より一級自動車整備士の資格が必要と定められました。

高度な技術に対応できる整備士の価値は今後ますます上昇する見通しです。

 

また全国で約8千万台以上の自動車が保有されており、整備の需要は景気に左右されにくい安定した市場です(国土交通省データより)

「車がある限り、整備士は必要」という構造は変わりません。

 

参考:国土交通省「自動車整備人材確保・育成推進協議会」 https://jidoushaseibishi.jp/

 


よくある質問(FAQ)

 

Q1:未経験・資格なしでもなれる?

A:なれます。

多くの整備工場では「未経験歓迎」の求人があり、アシスタントとして働きながら3級資格の取得を目指すルートが一般的です。

2025年の法改正で実務経験期間も短縮されたため、以前よりも早く資格が取れるようになっています。

 

Q2:女性でも働ける?

A:働けます。

以前に比べて女性整備士は増えており、業界全体でも女性の活躍推進が進んでいます。

職場によっては女性専用更衣室やトイレの整備も進んでいますので、求人選びの際に職場環境を確認してみてください。

 

Q3:不器用でも大丈夫?

A:経験で補えます。

最初から器用な人はほとんどいません。整備の技術は繰り返しの作業の中で身についていくものです。

「不器用だから向いていない」と決めつけず、まずは飛び込んでみることが大切です。

 

Q4:残業は多い?

A:職場によります。

平均的には月19時間前後(1日1時間以下)とされていますが、繁忙期(春・秋冬)は2時間程度の残業が発生する場合もあります。

求人情報で「月平均残業時間」を確認するのがおすすめです。

ちなみに当社は1ヶ月で約30分程度です。

 

Q5:将来AIや自動化で仕事がなくなる?

A:なくなりません。

AIや自動化は整備の「診断補助ツール」として活用が進んでいますが、実際に手を動かして整備する人間の技術は引き続き必要です。

むしろEV・自動運転技術の普及で、高度な整備技術を持つ人材の需要は高まっています。

 


まとめ——整備士の仕事は「手に職」の王道

この記事でお伝えしたことを3つにまとめます。

 

  1. 自動車整備士は「点検・分解・緊急整備」の3つが柱。接客もある、技術×コミュニケーションの仕事。
  2. 向いているのは、手を動かすのが好きで、責任感があり、学び続けられる人。未経験・資格なしでもスタートできる。
  3. EV・自動運転の普及で整備士の需要は高まっており、資格を取れば取るほどキャリアと年収が上がる、将来性のある職業。

 

自動車整備士は、車が好きな人はもちろん、「手に職をつけたい」「人の役に立つ仕事がしたい」という人にもぴったりの仕事です。

 

求人への応募・問い合わせ

「整備士として働いてみたい」「もう少し話を聞いてみたい」という方は、当社の求人情報をぜひのぞいてみてください。

未経験大歓迎ですし、資格取得サポートを行っております!

まずは一歩、問い合わせてみることからはじめてみましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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